作词 : 虚箱
作曲 : 虚箱
夏の終わりに華が咲いた。
遠い遠い町の向こう側で。
閉ざされた世界の中で君は言った。
「あの丘に登れば、
花火だって見えるのかもね。」
不確かな儘で良かった。
只、衝動に駆られて走り出す。
君と僕は、夏夜に馳せる。
二人で、明日も明後日も、
全て忘れよう。
「今」を生きよう。
子供の儘で生きてりゃこの先、
「自由」なんて無いだろう。
なあ、そうだろう。
丘の上に着いた時には
とっくに花火なんて終わっていた。
包まれた静寂の中、君は言った。
「花火なんてどうでもいいくらい、
星が綺麗だよ。」
背を付けて見上げた夜の海、
言葉を失う程綺麗で
君と僕は、夏夜に溶ける。
例えば、何処にも居場所が
無くなってしまっても
二人でまた、
この星空の下で笑い合おう。
きっと、それが一番だ。
夏の夜空に透過して、
嫌な事全部君と二人で
あの星に全て忘れ去りたいんだ。
憂鬱な毎日も、
この胸の苦しみも、「痛み」も。
月が沈み往く宵間、
君と交わしたこの約束
胸の「痛み」の正体も分からない儘
君と夜に馳せるのだ。